1954年の第1作目ゴジラが映画で公開された当時、ゴジラの鳴き声の音を
どうやって作ったのかを調べると、コントラバスの楽器を演奏してテープに
録音させたものを、テープのスピードを調整しながら逆回転して作られたそうです。
ということで実際に、コントラバスを使ってDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)
の音楽ソフトを利用して、本当にゴジラの声ができるか試してみました。
コントラバスを適当に弓で弾いてみる
コントラバスを一度も一度も弾いたことのない私ですが、ミュージックレッスン室にて
コントラバスをレンタルして実際に弾いて録音していきました。
目指す演奏奏法としては、
コントラバスのスル・ポンティチェロという奏法できしんだ音を出して使用することで
ゴジラの鳴き声の6割は完成した状態になれます。
サンプリングCDやフリー音源のコントラバス音素材を使って補う
実際にコントラバスを借りて演奏をするのは難しいことです。
そこで、効果音などをサブスクで提供しているサイトや、フリー音源や、VSTシンセなどを
利用して音を見つける手段があります。
私は特に愛用している効果音サイトの「SOUND Q」が好きです。
1つのコントラバスの音だけでは、そっくりなゴジラ音はできません
コントラバスからゴジラの音を作りにあたって、一つの音もしくは演奏だけでは
本物のゴジラの音には近づけません。
最低でも5音くらいの音素材を使って編集を重ねて作らないと完成できません。
本物に近づけるために、本物の音ファイルの波形を見ながら音の高低やサイズを合わせて
行くことが大事です。そのためにはピッチ、リバースを駆使して本物に近づけます。
エフェクターを駆使して臨場感あふれるゴジラの鳴き声にしていきます
私が使っているDAWはスタインバーグ社のNUENDO11です。
NUENDO/CUBASEシリーズに搭載されているVSTエフェクターはとても優秀です。
PROTOOLSのような有料ソフトを取り入れないとダメな仕様でないです。
ただし、今回は一つだけ有料エフェクターソフト「Spacer」というものを
使用しました。
今回、使用したVSTエフェクターは、「Pitch Driver」で音の集合体全体にかかる
ピッチ変換ソフト、「Amp Simulator」で音全体に汚しを加え、「Spacer」で空間音像を
広げて、音全体が馴染んでいくように「マルチバンドコンプレッサー」を使用しました。
Youtubeで操作方法が見れます
上記の内容はYoutubeで公開していますので、操作方法を確認してみて下さい。